E7/W7系の模型はカトーとトミックスから発売されている。
トミックスは2013年10月にE7系とW7系、カトーは同年12月にE7系を製品化発表。近年の新幹線模型の例にもれず、実車の営業運転開始前から競作の様相を呈していた。北陸新幹線金沢開業は2015年3月であり「いくならんでも発表早すぎじゃ?」と思ったりもしたが、実際には東京〜長野間の「あさま」で先行的に営業運転開始ということで、E5系、E6系発売時のような慌ただしい展開に。実車のロゴマークもかなりギリギリまで用意されなかったので、筆者はどうなるものかと要らぬ心配をしていたほどだ。
結果的にはどちらも当初発売予定から少し延期されたものの、トミックスは実車人気がまだまだ熱い2014年4月にE7系を発売。カトーはやや遅れたものの、同年6月と決して遅くないタイミングで発売された。また、W7系はトミックスから金沢開業を待たずに2015年2月に発売。カトーからも同年3月に発売された。
E7/W7系の実車は北陸新幹線金沢開業の時点で出揃うようで、その後はあまり動きはなさそうだ。しかし、開業時の盛り上がりは言うまでもなくその後も根強い人気を維持しそうな気がする。実車がそうだということもあるが、複雑なギミックがないことも生産上有利と考えられ、コンスタントに再生産される息の長い製品になるのではないだろうか。
一方で、E7系とW7系で違いはほとんどなく、製造年次による差異も少なくとも外観上は見られないため、模型製品のバリエーション展開はあまり望めないかもしれない(印刷表記変えただけなら、そこそこ製品が存在するが・・・)。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
92530 | JR E7系北陸新幹線 基本セット | 3 | 紙パック | 9,800 |
92531 | JR E7系北陸新幹線 増結セットA | 3 | ブックケース | 7,700 |
92532 | JR E7系北陸新幹線 増結セットB | 6 | ブックケース | 16,400 |
基本セットと2つの増結セットで構成。実車が営業運転を始めてから間がない時期での発売のため、F2編成をプロトタイプに選定(付属のインレタでF3〜5編成に変更可能)。実車の編成を忠実に再現しており、車両は12両分用意され形式代用はない。
動力車は3・7号車の2両組み込まれているが、パンタ車に組み込んでいるためやや東京寄りに偏っている。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
98926 | JR E7系北陸新幹線 12両セット | 12 | 特製外箱+ブックケース×2 | 33,900 |
前述の通常品よりも1週間程度早く発売された初回限定品。基本的には通常品と同じながら、特製外箱入りの12両フル編成のセットであること、F1編成をプロトタイプとして車番が印刷済みであること、インレタ内容が異なる(編成選択不可)といった差異がある。なお、価格は通常品と全く同じである。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
10-1221 | E7系北陸新幹線 基本セット(3両) | 3 | 紙パック | 10,500 |
10-1222 | E7系北陸新幹線 増結セットA(3両) | 3 | ブックケース | 7,600 |
10-1223 | E7系北陸新幹線 増結セットB(6両) | 6 | ブックケース | 13,600 |
カトーも基本セットと2つの増結セットとなるが、こちらは動力車が7号車1両のみとなる関係で、セットに含まれる号車構成が少々異なる。トミックスの限定品と同じF1編成がプロトタイプとなる。
同社は伝統的に動力車を1両に設定しており、12両編成なので走行条件によっては苦しい場面があるかもしれない。ただし、その分トミックスよりも安価に抑えられている。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
92545 | JR W7系北陸新幹線 基本セット | 4 | ブックケース | 13,200 |
92546 | JR W7系北陸新幹線 増結セットA | 2 | 紙パック | 4,300 |
92547 | JR W7系北陸新幹線 増結セットB | 6 | ブックケース | 16,400 |
既存のE7系製品をもとに、ロゴマークや形式番号といった印刷表記を変更したのがJR西日本所有のW7系。プロトタイプはW1編成となる(付属のインレタでW3〜5編成に変更可能)。セット構成がE7系とは異なり、基本セットが目立つ紙パックではなくブックケースとなっている。ゆえにE7系よりもマニア向けに思えるが、こちらにはスターターセットが用意されている。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
98940 | JR W7系北陸新幹線 12両セット | 12 | 特製外箱+ブックケース×2 | 33,900 |
E7系と同様にフル編成・特製外箱の初回限定品が用意されている。プロトタイプはW2編成(編成選択不可)となるが、それ以外の仕様は通常品と同じ。価格も通常品のフル編成と全く同じ。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
10-1264 | E7系北陸新幹線「かがやき」 基本セット(3両) | 3 | 紙パック | 10,500 |
10-1265 | E7系北陸新幹線「かがやき」 増結セットA(3両) | 3 | ブックケース | 7,600 |
10-1266 | E7系北陸新幹線「かがやき」 増結セットB(6両) | 6 | ブックケース | 13,600 |
従来品は長野までの先行運用に合わせて「あさま(長野行き)」になっていたため、金沢開業に伴い印刷済み行先表示を看板列車の「かがやき(金沢行き)」に、プロトタイプをF1→F7編成(製品発表当初はF6編成だった)に変更した製品。従来品の発売から1年経たずに商品構成が変更されることに。なお、従来品で7号車がE725-200、9号車がE725-400と実車と異なっていた点は修正されている。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
10-1262 | W7系北陸新幹線「はくたか」 6両基本セット | 6 | ブックケース | 18,000 |
10-1263 | W7系北陸新幹線「はくたか」 6両増結セット | 6 | ブックケース | 13,600 |
トミックスと同様の製品手法でJR西日本所有のW7系をラインナップに追加。印刷済み行先は「はくたか(金沢行き)」に設定され、W3編成がプロトタイプとなる(トミックス通常品のインレタを除けば編成がバッティングしていない)。こちらもE7系とは異なり、基本+増結の2セットでフル編成というシンプルかつマニア向けに思えるものとなっている。
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