E6系の模型はカトーとトミックスから発売されている。

●製品ラインナップ

カトー
E6系新幹線「スーパーこまち」
発売日:2013年3月15日
発売区分:新製品
プロトタイプ:Z2編成
量産車のトップナンバー、Z2編成がプロトタイプとなる。「スーパーこまち」の行先表示が印刷済みで、格納式カプラーでE5系との併結運転にも対応。E5系と同様、使い勝手重視の堅実な仕様。
E606
カトー
E6系新幹線「こまち」
発売日:2019年6月25日
発売区分:新製品
プロトタイプ:Z6編成
従来製品の製品名を「こまち」に変更し、荷物置き場設置で一部が窓埋めされた2018年以降の姿に変更。プロトタイプ編成も変更されているがパンタカバーの形状変更はないので前期型の範囲内でZ2→Z6編成となっている。
トミックス
JR E6系秋田新幹線(こまち)
発売日:2013年7月27日
発売区分:新製品
プロトタイプ:Z編成
基本+増結セットの組み合わせとなる通常版で、基本セットはZ4編成の車番が印刷済み(インレタで変更可)。同社お得意の可動幌に加え、新型の通電カプラーが採用されている。※2018/6 商品名が「スーパーこまち」→「こまち」に変更
トミックス
JR E6系秋田新幹線(スーパーこまち)
発売日:2013年8月1日
発売区分:特別企画品・限定品
プロトタイプ:Z3編成
Z3編成の車番を印刷済みにした7両フル編成の限定版も用意される。特別デザインのケーススリーブと1セット構成である以外、基本的な仕様は通常版と変わらない。
E604
トミックス
JR E6系秋田新幹線(こまち・Treasureland TOHOKU-JAPAN)
発売日:2017年3月24日
発売区分:特別企画品・限定品
プロトタイプ:Z編成
2016年から11号車と17号車にロゴマークTreasureland TOHOKU-JAPAN」 が貼りつけられた姿を再現したセット。こちらは従来製品と同じくプロトタイプはZ6編成以前となる。
E605
トミックス
JR E6系秋田新幹線(こまち・後期型)
発売日:2019年3月23日
発売区分:新製品
プロトタイプ:Z編成(Z7編成以降)
同社の従来製品をベースに、プロトタイプをZ7編成以降の後期型に変更。黒い外幌、荷物置き場設置による窓埋め(塗装表現)、「Treasureland TOHOKU-JAPAN」ロゴのほか、形状が変更されたパンタカバーを新規パーツで再現。
E607
トミックス
JR E6系秋田新幹線(こまち)
発売日:2022年11月18日
発売区分:新製品
プロトタイプ:Z編成
従来製品をベースに「最新状態のE6系」にグレードアップ。荷物スペースの増設(窓埋めは塗装からボディへのモールドに変更)、屋根上滑り止め塗装の追加はE5系と同様だが、こちらはセット構成を含めてE5系ほど従来製品との差はない。

●概要

実車の営業運転開始前から、早くも二社競作の展開となっていた。

カトーはE5系発売の時点でE6系の発売もほのめかしていたが、量産車が登場してほどない2012年12月に正式に製品化発表。実車の運転開始と同日の2013年3月16日(店頭に並んだ日)に発売された。相変わらずタイトなスケジュールに感じるが、E5系の時とほぼ同じスケジュールであり、量産先行試作車がかなり前から走っていたこと、量産車と外観の変化はほとんどないこと、KATOダイアフラムカプラーや先頭部連結器といった、E5系に準じたある意味こなれた仕様ということもあって、こちらが思っているほどスケジュールに無理はないのかもしれない。

基本と増結の2セット構成で、基本セットは紙パックの3両セットであり、E5系、ドクターイエローのような初心者向けを意識した製品となっている。プロトタイプは量産編成のトップナンバーZ2編成で、例によって行先表示なども印刷済みである。

一方のトミックスは2013年のカタログで相方E5系と共に製品化発表し、カトーより4ヶ月ほど後の2013年7月に発売された。セット構成はカトーと全く同じで、基本セットがやはり初心者向けの目立つ紙パックになる点も同じだ。ただし、こちらはフル編成の初回限定品も用意され、通常品との差異はほとんどないがZ3編成の車番が印刷済みで、同社のN700系などと同様の発売戦略を採っている。ちなみに、通常品は基本セットのみZ4編成の車番が印刷されている(増結セットのインレタで変更可能)。

トミックスE6系で興味深いのは、ミニ新幹線の先輩格、400系・E3系と異なり、「ミニ新幹線はフル規格車両ありき」という前例から外れ、相方のE5系よりも先に発売された点。とはいえ、やはりE5系の発売も前提になっており、先頭車には併結のための格納式TNカプラーを装備。また、ミニ新幹線では初めて通電カプラーが採用されたが、新型の「フック・U字型」となった。可動幌ゆえに全周幌の再現は比較的容易で、名指しはしていないもののカトーに対するアドバンテージと考えていたためか、発売前からアピールしていた。ちなみに、先頭車が動力車ではないことも400系・E3系とは異なる。

E6系にはやはりE5系が欠かせない。両社ともその点は十分承知していたようで、当初からE5系・E6系はパックで考えていたのだろう。発売タイミングは異なったがE5系も出揃っており、ともども違いを楽しめる。実車のE6系はZ7編成以降、パンタカバーや連結部外幌の形状が変更されたが、模型は発売タイミング上変更前のみのラインナップである。量産先行試作車でも外観がほとんど変わらないこともあり、今後のラインナップは当分変わらないと思われる。


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