実車について |
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比較レビュー5 全形式比較 |
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比較レビュー7 総評 |
トミックス 500系7000番台(V編成)「こだま」レビュー |
カトー・トミックスともに、フル編成を2つのブックケースに収納することが可能である。
カトーの4両基本セットは外側は紙パッケージだが、車両は独立したプラスチック製の単品ケースに入っている。これはリッチな印象なのだが、ブックケースに16両収めると無駄なケースになってしまうのが残念。
中段は4両増結セットでブックケースになっている。上下の余白部分に4両基本セットの4両を納めることができる(ウレタンに切り込み入っているのでそれを抜く)。8両増結セットは最初からブックケース1つに8両が収まった状態で販売される。このあたりは同社の700系・N700系と共通の構成だ。
一番下が2つのブックケースに16両を納めたところ。ご覧のようにきれいに収納できるのだが、先頭車やパンタ車のウレタンの切り込みは決まっているので動かすことはできず、号車順に並び変えることは不可能。
トミックスはパッケージ状態での写真がないのでいきなり収納された状態の説明になってしまうが、こちらもカトーと同様に16両をきれいに収納できる。
カトーと異なるのはウレタンの切り込みが編成順にも対応しているので、2つのブックケースにわたって1〜16号車の順で並び替えることができる。
トミックスの製品構成のうちブックケースになっているのは増結セットAと増結セットBで、どちらも4両づつ空きがあるので、そこに基本セットの3両と単品5両を納める形となる。基本セットは紙パッケージ+発泡スチロールなので処分が容易だが、空きの単品ケースが5両分発生してしまう。
カトーが上記のように16両を2つのブックケースに収納できるようになったのは2006年10月の製品構成変更後からで、その前は7両基本セット+5両増結セット+2両増結セット2つという構成だったのだが、7両基本のブックケースは7両しか入らないし、5両増結も5両しか入らない小型のブックケースだったので、2両増結セット2つがあぶれてしまう構成だった。一方、トミックスは発売当初から製品構成の変更はなく、16両が順番通りに収められる点も現在まで変わっていない。
16両が2つのブックケースに収まるのはどちらも同じで見た目にも美しいのだが、前述の通り編成順で収納できるか否かという違いがある。筆者の個人的な意見としては、順番に並び変えできるトミックスの方が直感的でわかりやすいと思う。カトーは先頭車とパンタ車を納めてしまえばあとは自由に収納してしまえばいいのだが、ケースから出してレールに並べるときは号車を確認しなくてはならない(それか各自で収納位置を覚えるか)。
両者とも残念な点があるとすると、ブックケースに収めてしまうと無駄になる単品ケースが発生するという点だろう(カトーは基本セットの4つ、トミックスは単品の5つ)。カトーは基本セットのみで購入するユーザを考えてのことだと思うが、フル編成志向の現在ではちょっともったいない。最近の同社の基本セットは発泡スチロールに移行しているのに、新幹線は単品ケースのままであることが多い。
一方トミックスは基本セットは紙パッケージ+発泡スチロールで処分が容易なのだが、単品製品が存在するのでやはり無駄なケースが発生する。500系発売当初は今ほどフル編成志向が強くなかったので調整用としての単品販売だと思うが(300系やE1系もこんな感じだった)、現在では購入も面倒であまり意味がない気がする。次にリニューアルがあるなら、N700系のように無駄な単品ケースが出ないような製品構成に改めてほしい。
付属品については、以下のような構成となっている(スリーブや注意書き等は除く)。
まずカトーから。
製品 | 付属品 |
基本セット(4両) | マニュアル・行先表示ステッカー |
4両増結セット(4両・ブックケース) | マニュアル・セット名表示シール・行先表示ステッカー |
8両増結セット(8両・ブックケース) | マニュアル・行先表示ステッカー |
全体的に付属品は少なめ。4両増結セットに付属する「セット名表示シール」というのは、ケースには"500系新幹線「のぞみ」4両増結セット"と印刷されている上に貼って、"500系新幹線「のぞみ」"に変えるもの。「基本セットが入っているのに増結はないだろ」という人向けのアイテムといえる。ちなみに、この点はトミックスも(ケースが2つとも「増結」になるのは)同じなのだが、あちらはケースのジャケット自体を入れ替えることができるので、メーカーも特に意識はしていないようだ。
ケースの色に揃えられたシールが付属する。背表紙用も用意される。ソフトビニールのケースにシール(表面がプラスチックの高級トランプのような質感?)を貼るのだが、質感の違いは…また、このシールを貼ると品番などが隠れるが8両増結セットはそのまま。少し中途半端な印象ではある。
続いてトミックス。
製品 | 付属品 |
基本セット(3両) | マニュアル |
増結セットA(4両・ブックケース) | マニュアル・インレタ・屋根上パーツ(大型ジョイント) |
増結セットB(4両・ブックケース) | マニュアル・インレタ・屋根上パーツ(大型ジョイント・ケーブルヘッド) |
526(528)(単品・フル編成には4つ必要) | なし |
527-700(単品) | なし |
カトーと比べると多いが、同社としては平均的な内容である。付属品はブックケースのセットに集中しているので、たとえば基本セット+単品という購入ではインレタも屋根上パーツも手に入らない(こんな買い方する人はいないと思うが・・・)。
増結セットA・Bに含まれるインレタ・屋根上パーツで16両分をカバーするほか、スペアが十分に用意されているので、ユーザの施工があることを考えると安心できる。
再掲だが屋根上パーツの図。屋根上表現のページでも書いたが、上が「ケーブルヘッド」で下が「大型ジョイント」のパーツ。
ケーブルヘッドは増結セットBのみに含まれるが、8・9号車間の2つしか使わないので余裕で足りる。大型ジョイントも1つで足りてしまうので、もうひとつは実質スペアとなる。
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