E3系
比較レビュー1 先頭形状・車体各部表現・屋根上

●はじめに

比較レビューに用いる製品は以下の通り。

  • カトー E3系秋田新幹線「こまち」
  • カトー E3系1000番台山形新幹線「つばさ」
  • カトー E3系2000番台 山形新幹線「つばさ」新塗色
  • トミックス JR E3系秋田新幹線(こまち)
  • トミックス JR E3-1000系山形新幹線(つばさ)
  • トミックス JR E3-2000系山形新幹線(つばさ・新塗装)

トミックスの0番台(こまち)と1000番台(つばさ)は2010年にリニューアルされた製品である。基本は上記製品で比較レビューを行い、要所でその他の製品(トミックスのリニューアル前製品や2000番台旧塗装)を絡めていく。なお、画像上のキャプションは「KATO(0)」「トミックス(1000)」のように表記。トミックスのリニューアル前製品は「Old」を付けている。2000番台旧塗装は新塗装と同じ「トミックス(2000)」と表記しているが、新旧どちらかは見ればわかると思うので。

この記事をアップする前にカトー2000番台のプレビュー記事があったが、ほぼ新規で作り直した。もともと計画していた2000番台だけの比較ならともかく、全製品の比較となると1から作った方が早いと判断。また、マイクロエース「East-i」のレビュー記事にもE3系のネタがいくつか入っているが(合わせて読まれることを推奨)、一部かぶってる内容があるかも。「まーた同じこと言ってるよ」くらいの気持ちで見ていただけると。

●先頭形状

●先頭形状

E311形(東京寄り先頭車)で比較。先頭部に連結器を備えている方の先頭車である。

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E3系はシンプルな形状ということもあり、全体的な印象に大きな差はないように思う。それでも、ノーズ部のエッジのつけ方(1000番台がわかりやすいかも)、ヘッドライトの位置(高さ)、前面窓の大きさ(上下寸法)にそれぞれ解釈の差がみられる。

2000番台は両社とも新規制作ボディとなるが、窓ガラスなど従来製品からの流用パーツもあるので造形自体は従来製品(0・1000番台)と同じである。なにかと変○仮面と物議をかもす「つばさ」新塗装も、この角度から見るとまあまあ悪くない?

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左の写真は白飛びしてしまっているが、ヘッドライトの位置とかのバランスはトミックスの方が近いかもしれない。


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トミックスの0・1000番台は連結器カバーとボディの間に段差がみられるが個体差かもしれない。1000番台で比べると、光の当たり具合からカトーの方がエッジや面がビシッと出ている気がする。

トミックスのスノープラウは2000番台においても別パーツのままだが、フィッティングはかなりいい感じ。個体差あるかもしれないけど・・・


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この角度で見るとE3系には似合わねー・・・って新塗装の違和感は模型でも健在。とはいえ、逆説的だけども上手くスケールダウンできているともいえそう。


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真横からだとまあまあ悪くない「つばさ」新塗装。塗り分けと乗務員室扉や客用窓の位置関係は忠実に再現されているといっていいだろう。差があるのは運転室側窓との位置関係で、下の実車と比べるとオレンジのラインとの距離が異なることがわかる。後述するが、カトーは前面窓の上下寸法がやや狭いためその分間隔が開いてしまっている。その点、トミックスはなかなか似ている。

「East-i」の記事で書いたことだけどもスノープラウの終端位置はトミックスが実車に近く、カトーは前方寄りである。また、カトーはスカート部にあるパネルの継ぎ目のようなものを表現しているのに対し、トミックスは省略となっている。


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窓周辺のブラックアウトを見ると、カトーは窓の上下寸法をフォローするような塗り分けとなっていることがわかる。トミックスはなかなか実車に近いと思うけど、2000番台は窓枠との一体感がやや惜しい。また、トミックスは角度によっては前面窓の先端部から車体断面の塗装が見えてしまう(0番台と2000番台新塗装は特に目立つ)。タッチアップするならここか。


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0・2000番台の前面窓周辺ブラックアウトの違い。


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カトーは窓寸法が小さいけど周辺のブラックアウトで調整しているのか、見た目にはトミックスとあまり差がないように思える。


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「つばさ」旧塗装は塗装がシンプルなので、前述したヘッドライトの位置、ノーズ部のエッジ、前面窓面積の違いがわかりやすい。特に前面窓とヘッドライトの間はかなり差があることがわかる。


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カトーは2000番台ではヘッドライトの位置がかなり調整され、トミックスに近くなった気がする(ライト下端と連結機カバーのラインを比べるとわかる)。また、0・1000番台と異なり前面窓後部のブラックアウトがないので窓面積の違いがかなり出ている。それでも結構バランスは良くなったかも。


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正面顔はどちらもE3系を良く再現出来ていると思う。


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最も差がわかるのは1000番台。特にヘッドライトの高さはごらんのとおり。


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カトーの2000番台はヘッドライトの位置が調整されたこともあり、従来製品よりは差が少なくなったようだ。

なお、塗装の話をここでするのもなんだけど、パープルの色の違いがかなりわかる。


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カトー同士で比較。明らかに2000番台はヘッドライトの位置が高くなっていることがわかる。従来製品のヘッドライトは位置が少しおかしかったことを認めている気がしなくもないが(汗)、ここは良い方向に改良されたとポジティブにとらえる。


●前面窓

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窓ガラスの窓枠やワイパーはカトーが印刷、トミックスはモールド+印刷で表現。カトーはサイドの窓が実車同様スモーク処理されていて、精度感がありすっきりした印象。一方のトミックスは前述のとおり、車体断面の白が窓の内側に見えてしまっているなど若干落ち着きがなく、設計時期の差が出てしまったか。ただ、やはり窓の寸法はトミックスの方が実車に近いと思う。

編成番号はトミックスは付属インレタで表現可能。「East-i」の記事でも触れたR18編成以降などにある前面窓内側のピラーはいずれも再現されていない。


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R1〜16編成は1本ワイパーだが、R17編成以降とL編成全車は2本ワイパーになっている。

初期のトミックス「こまち」製品がR17編成をプロトタイプにしていた経緯もあり、同社のE3系はすべて2本ワイパーになっているが、別売の改造パーツ(「模型の概要&製品ラインナップ」のコラム参照)でR16編成以前に仕立てると実車と異なってしまう。

その点、印刷表現のカトーは柔軟性があるといえるが、プロトタイプがすべて2本ワイパー化後の編成なので柔軟性が活かされておらず個人的には残念。


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2000番台は前面窓のピラーが車体に合わせて塗装されている。ただし、これだけ細いラインを別パーツにピッタリ印刷するのは難しいのだろうか、カトー・トミックスともにボディの塗装と少しズレがみられる。

トミックス旧塗装もズレについては似たような感じだが、メタリックの質感がボディのものと少々異なる(そんなに気になるものではないけど)。


●ヘッドライト形状

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E3系のヘッドライトはシンプルなので形状に大差はないものの、トミックスは角がやや鋭い。トミックスはガラスのエッジに外部の光が反射しており、精度感はカトーに軍配があがる。


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2000番台の特徴的なツリ目ヘッドライトはどちらも上手く再現できているといっていいだろう。なお、ヘッドライト周辺の黒いリムは省略されている(表現しているのはマイクロの「East-i」のみ)。


●その他

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先頭部の変t・・・もとい、塗り分け具合をチェック。これだけ拡大するとドットやジャギーがやや目立ってしまうが、肉眼で見る分には自然なグラデーションになっているのでNゲージとしては十分合格レベルだろう。運転室側窓下のブラックアウトも忠実に再現されているが、前述のとおり側窓とオレンジのライン(トミックスはやや太いこともあって)の近さがわかると思う。

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変○仮面ラインの後方は結構差があったりする。実車と比べてもなかなか判断に迷うが、伸びやかなラインを描くカトーの方がそれっぽいかも。


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先頭部の塗り分けも差があって、トミックスはかなり下方にある。実車はノーズのエッジよりも上側に塗り分けがあると思うので、ここはカトーの方が実車に近いかもしれない。両者とも赤いラインの塗り分け部がやや不鮮明(にじみ気味)だが、これも肉眼では特に気にならないと思う。ノーズ先端部の細い赤いラインもきちんと引かれている。


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ノーズ先端部のラインはかなり細くてNゲージで再現できるのか心配だったが・・・実車よりも若干太めながら(それでも肉眼でも認識するのはかなり大変)、なんとか再現できたようだ。


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運転室屋根部分にある信号炎管のカバー、0番台では両者同じ大きさだが2000番台ではカトーの方が小さい。

これは、2000番台(実車写真左)ではカバーが小さくなったため。その意味ではトミックスはボディを新規制作したにも関わらずエラーとなってしまっている。


●車体各部表現

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乗務員室扉周りは0・1000・2000番台で大きな違いはないが、トミックス2000番台は従来製品よりもモールドが大人しくなった・・・というか、0・1000番台は同社にしてはモールドが強い気がするし、同社他形式製品に近づいたのかもしれない。

カトー0番台の窓枠の銀は一見未塗装に見えるがきちんと塗装(メッキ調である)が入っている。扉下のステップはカトーは全番台で印刷が入っているが、トミックスは2000番台の新塗装のみ。白い塗装で目立つ個所なのでさすがに省略できなかったんだろう。旧塗装は従来通り省略となっている。

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11号車後位、0番台の比較。実車写真はR1編成だが(量産車でいいアングルの写真なくて・・・)、床下カバーの接合部以外は量産車との違いはないのでよいだろう。

客用扉と周囲の窓の関係はあまり差はなく、違いが見られるとすると行先表示の大きさだろうか。カトー>実車>トミックスという感じ。カトーの行先表示は印刷済みで窪みなしでボディに印刷しているだけである。

実車にある車掌室窓上の雨どいはどちらも表現がない。また、乗務員室扉と比べるとトミックスの客用扉はモールドが大人しく見えるが、これについては後述しよう。


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カトー・トミックスともに1000番台は0番台と同じボディなので塗装や印刷以外に違いはない。ただし、0番台と違いが分かりやすいのがグリーン車マークの大きさ。0番台にも言えることだが、実はトミックスの車掌室窓は少々客用扉に近かったりする。


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塗装でかなり印象が変わっているが、基本的には0・1000番台と同じ。モールドの仕様は従来製品に準じているが2000番台はボディが新規制作されたこともあり、カトーは車掌室窓上の雨どい追加、行先表示が凹モールドのうえで印刷されていたり、トミックスは車掌室窓の位置が修正されるなど地味に改良されている。  

2000番台新塗装ならではの比較として、客用扉のステップ印刷はトミックスは横長(上下寸法が小さい)であることがわかる。E6系ではそんなに差はなかったが、E3系ではステップにモールドがあるからだろう。実車は停車中畳まないので比較できる写真がなくて残念。


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0番台は15号車、1000・2000番台は16号車でいずれも自由席車をピックアップ。2000番台は自由席車のシートピッチが拡大(指定席車と同じ)されたため、0・1000番台とは客用窓の幅や数が異なることがわかる。

トミックスの客用扉のモールドは大人しい印象を受けるが、非常に浅いながらも凹モールドで表現されているからである。マイクロエースの「East-i」もそんな感じだったし、停車中は確かに若干ドアが引っ込んでいるような気もするのでそれを再現したのだろうか。しかし、なぜか12号車だけはツライチになっているのが理由不明。ちなみに、カトーは全号車ツライチとなっている。客用扉左側にある点検ハッチ、カトーにしては珍しくボルトまで表現している(トミックスはいつも表現)。

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2000番台ならではの側面窓下のハッチ(0・1000番台にはない)。E5系等のものより小型だが模型でもきちんと再現。表現が強いのはカトーだが、節度感やスケール感はトミックスの方がよいと思う。


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窓ガラスはカトー・トミックスともにスモーク入り。若干カトーの方がツライチに近いが、トミックスもなかなかの水準であまり差を感じず、両者とも窓ガラスに不満が出ることはないだろう。

●屋根上表現

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0・1000番台に関してはカトー・トミックスともに似たような印象だが、2000番台は空調装置をグレーで塗装している点は共通するものの、カトーは中央部を明るいブルーにするなど差異がみられる(左の写真を見ても中央部はわずかに色味が異なっている)。屋根上の滑り止めについては全番台塗り分けしていない。


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実車の2000番台はE5系などに準拠したのか、特に滑り止めを塗っていないようだ。なので、少なくとも2000番台に関しては塗り分けしなくて正解なのかもしれない。むしろカトーの中央部の明るいブルーの方が表現オーバーか?模型的な演出と割り切った方がいいかな。


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どちらも細かいボルトまでモールドしている。表現はカトーの方が強いようだ。写真ではわかりにくいがトミックスは滑り止めがモールドされていて、空調装置の上にも走っていることがわかる。


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先頭車の検電アンテナ。E3系では埋まっているのであまり見た目が変わらないが、カトーはピンクの注意喚起表示がアクセントになっている。


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カトーは0番台と1000番台で注意喚起表示のパターンを変えているほか、2000番台ではピンクではなく赤にするなど、実車ではなかなかお目にかかれない部分ながら、各番台の表示違いを再現していてこだわりを感じる。一方、トミックスは全番台通して注意喚起表示はない。


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トミックス旧製品1000番台は屋根までメタリックになっている。2000番台新塗装はカトーのような塗り分けはないが光沢がかなり強い。


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表情豊かな屋根上を見せるE3系だが、前述のとおりカトー・トミックスともに滑り止めを塗装していないのでやはり寂しい気がする。特に中段と下段の2000番台旧塗装、ほとんど白といっていいほど明るい部分があったり、下段の11号車は赤の面積が広いなど上から見ることが多い模型ではかなりの見せ所だと思うのだけど、模型ではその辺無表情なのが残念。屋根板外して塗装してやるといいかも。


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上段がトミックス0番台旧製品、下段が現行製品でどちらも13・14号車間。R1〜16編成は5両編成で登場したが後に1両増結しており、その際に13号車のパンタカバーの撤去は行わず、増結車14号車に対となる同形状のカバーを装備して上段のようになった。当初より6両編成で登場したR17編成以降は下段のようにカバーは装備していない。

その意味では、R17編成がプロトタイプのトミックス旧製品は実車と異なることになる。R18編成以降となった現行製品、またはカトーは実車に忠実である。なお、トミックス現行製品は前面窓ワイパーの項で前述した別売パーツでR2〜16編成の形態(上段写真)に仕立てることができる。


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写真はR4編成。R1〜17編成は改造転用されることなく廃車となり「パンタがないパンタカバー」も見納めになってしまった。


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ケーブルヘッドの長さや周囲の切り欠きの深さにも差がある。ただ、どちらが実車に近いかは?どちらもガイシパーツは他製品の流用となる(例えばトミックスのは300系や500系と同じ)。


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屋根車端を見てみると、パンタカバーのない個所はカトーは肩と屋根の分割線位置にずれがあるが、トミックスはパンタカバーがある箇所ともども揃っていることがわかる。

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肩部と屋根のラインの関係性はカトーが正しく、肩部がボディに含まれるうえに全号車作り分けていることも大きい。1000番台16号車に一部エラーが見られるものの(2000番台では修正されている)、かなり実車に忠実であるといえる。

一方のトミックスは床下の項で後述するが、0番台と1000番台間で共用しているボディがあること、肩部が屋根板パーツ側に含まれること、車端部はパンタカバー付きとそうでないパーツでサイズを揃えているなど、中間車のパンタがない場所は極力少ないパーツで再現することに重きを置いている。設計時期が古いこともあるが(2000番台も変わらず)、大まかにE3系イメージが維持できていればいいということだろう。確かに言われなければ気づきにくい個所もであり、その意味では巧妙な設計といえる。

●パンタグラフ周辺

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シングルアーム式のパンタグラフはカトーはどちらも忠実に再現できていて、トミックスの方がやや細身でスケール感がよいと思う。マイクロエース「East-i」のパンタは全然リフトしない問題があったが、さすが老舗の2社はそんなことなくしっかりリフトする。滑り止めが塗装されることもなくやや無表情な屋根上において、ピンクや赤のパンタはよいアクセントになっているわけだけど、車体色が濃い2000番台新塗装ではパンタ周辺だけではなく、車端部のケーブルヘッドガイシの白もより目立っている。

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0番台(上)は1000番台(下)と比べてパンタの位置が車端寄りで、その分パンタカバーが短くなっている。写真は12号車となるが0番台15号車と1000番台14号車でも差がある。

カトーは0番台と1000番台で作り分けているが、トミックスはボディを共用しているのでどちらも1000番台の形状になっている(同時に1000番台がベースであることもわかる)。2000番台は1000番台と同じ形状なので、0番台の形状を再現しているのはカトーの「こまち」製品のみとなる。

ちなみに、0番台から「つばさ」に転用された車両は12号車は0番台のまま、14号車はパンタを逆転した関係で従来の1000番台と同じ形状になっている。


watajp24様より、0番台「つばさ」転用車についてパンタカバーの情報をいただき記事を修正しました。情報提供、誠にありがとうございます(2016/1)。
E3系比較レビュー29

上段が0番台(カトー、トミックス現行、トミックス旧)、中段が1000番台(カトー、トミックス旧、トミックス現行・・・画像は都合上、トミックスは0番台と現旧逆になっているので注意)、下段が2000番台(カトー、トミックス旧塗装、トミックス新塗装)。トミックス新塗装以外はパンタの色がピンクなんだけど、並べてみるとその色味はかなり異なる。パンタを支えるガイシはいずれも白になっていてメリハリが効いているが、その太さに差があることもわかる。


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E3系のパンタは0番台登場時から長らくピンクで塗装されており、カトーがプロトタイプとしたL64編成(写真中段)も新塗装化時はピンクだったので模型もそれに準じている。しかし、その後新塗装化された編成(「こまち」からの改造転用車も含む)はE2系やE5系と合わせたのか赤で塗装されるようになり、トミックス2000番台はそちらに合わせている。いずれL64編成も赤に変更される可能性があるが、そのときはカトーは初期の姿を再現したものと割り切るしかなさそうだ。

なお、トミックスの2000番台と同時期に発売された0番台「なすの」は赤いパンタが採用されている模様。


E3系比較レビュー96

パンタカバー内部の再現度に大きな差はないが、モールドはトミックスの方が繊細な気がする(旧製品から2000番台まで同じ)。カトーはガイシからパンタにかけて高圧線の表現があり、屋根中央部の色(0・1000番台のグレー、2000番台の明るいブルー)がそのままパンタカバー内部までつながっている。


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