模型の概要&アーカイブ |
比較レビュー序 製品構成・価格 |
比較レビュー1 先頭形状・車体各部表現 |
比較レビュー2 屋根上・パンタ周辺 |
比較レビュー3 塗装・灯火類・室内 |
比較レビュー4 床下・連結部分・ギミック |
比較レビュー5 全形式比較・収納性・付属品 |
比較レビュー完 総評 |
トミックス300系初期製品について |
トミックス 「ありがとう。300系」レビュー |
比較レビューに用いる製品は以下の通り。
トミックス・マイクロエースともに、J編成(JR東海車)とF編成(JR西日本車)を製品化しているが、基本的にはJ編成で比較レビューを行い、要所でF編成を絡めていく。J編成とF編成はほとんど同じであるため、大部分はJ編成の内容がそのままF編成に当てはまるはずだ。
2010年にリニューアルされる前のトミックス初期製品についてはこちらで紹介。
さよなら運転を模したトミックスの「ありがとう。300系」はこちらで紹介。
なお、各製品ごとの詳細は「模型の概要」ページから「アーカイブ」を参照してほしい。
まずはトミックスのJ編成。2010年にリニューアルされ、シングルアームパンタ仕様となった製品だ。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
92808 | JR 300系東海道・山陽新幹線 基本セット | 6 | ブックケース | 17,600 |
92809 | JR 300系東海道・山陽新幹線 増結セットA | 4 | 紙パック | 7,300 |
92810 | JR 300系東海道・山陽新幹線 増結セットB | 6 | ブックケース | 15,400 |
3つのセットで16両編成を構成しており、基本セットは同社おなじみのウインド付き紙パックではなく、6両セットとなっている。スターターはあまり意識していないということだろうか(まあ、発売時点ではマニアックな車両だったかもしれない)。
旧製品と同様、客用扉がプラグドアのJ2〜15編成をプロトタイプとしているが、編成は付属のインレタでユーザが選択するため、特定のプロトタイプ編成はない。
旧製品では模型化されていない形式があったが、リニューアルの際にいくつかの形式が新規製作されており、車両は結果的に16両分用意され形式代用はない。動力車は2両で、パンタ車である6・12号車に設定されており、バランスが良い配置になっている。
次にトミックスのF編成。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
92991 | JR 300-3000系東海道・山陽新幹線 16両セット | 16 | 特製外箱+ブックケース×2 | 40,000 |
限定品として発売されたため1セットで16両編成を構成している。模型の仕様自体はJ編成とほぼ同じである。
こちらのプロトタイプはJR西日本所有車となり、F1〜F5編成が該当する(J編成と同様、晩年の姿)。こちらも付属インレタでユーザが編成を選択するスタイルなので、特定のプロトタイプ編成はない。
車両が16両分用意されている点も、動力車が2両である点も、号車設定もJ編成と全く同じである。
次にマイクロエースのJ編成。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
A7354 | 300系 東海道・山陽新幹線「J61」編成 シングルアームパンタ 基本8両セット | 8 | ブックケース | 25,900 |
A7355 | 300系 東海道・山陽新幹線「J61」編成 シングルアームパンタ 増結8両セット | 8 | ブックケース | 24,300 |
2つのセットで16両編成を構成しており、同社製品としては標準的な構成といえる。
こちらは客用扉が引き戸の編成をプロトタイプとしているが、J編成のラストナンバーであるJ61編成で固定しており、各ディテールも同編成に見合ったものとなっている。こちらもトミックスと同様、シングルアームパンタ化された晩年の姿である。
2012年に発売された製品であるため、当然のように車両は16両分用意され形式代用はない。こちらも動力車は2両となるが、7・10号車に設定されておりトミックスよりも中央寄りに配置されている。
次にマイクロエースのF編成。
品番 | 商品名 | 両数 | 商品形態 | 価格 |
A7360 | 300系 東海道・山陽新幹線「F9」編成 シングルアームパンタ 基本8両セット | 8 | ブックケース | 25,900 |
A7361 | 300系 東海道・山陽新幹線「F9」編成 シングルアームパンタ 増結8両セット | 8 | ブックケース | 24,300 |
こちらはF編成のラストナンバー、F9編成をプロトタイプにしており、各ディテールもそれに見合ったものとなっているが、それ以外は製品仕様、セット構成、編成構成、動力車位置、価格にいたるまでJ編成と同じである。
300系はフル編成だと16両編成となり、しかも動力車が2両あるので価格もそれなりに高い。
トミックスはJ編成が42,315円、F編成は少し安くなり42,000円となるが、同社の16両編成の他形式製品と比べると平均的な価格設定である。現在「さよならセット」の発売が予定されていて、そちらは45,000円を超えているものの、各種印刷の追加などを考えれば、想定内の価格差といえる。
それに対し、マイクロエースはJ・F編成ともにフル編成で52,710円と、トミックスよりも10,000円以上高い。同社の平均価格は・・・と言いたいところだが、最近の同社製品は新幹線に限らず値上がり傾向であり、300系もその流れの中で高くなってしまったような感じだ。
近年の経済発展で中国では賃金が上昇しているため、同国製のマイクロエースはコスト面で厳しいことも事実だが、このペースで行くとそのうち60,000円超えしたりするんだろうか。仮に、トミックスが「さよならセット」発売後に通常製品を展開、価格が据え置かれた場合、引き戸の編成でプロトタイプがバッティングするわけだから、価格的に不利な状況になってしまうかもしれない。
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