実車について |
模型の概要&製品ラインナップ |
比較レビュー1 序・先頭形状・車体各部表現 |
比較レビュー2 屋根上・パンタ周辺 |
比較レビュー3 塗装・灯火類・室内 |
比較レビュー4 床下・連結部分・ギミック |
比較レビュー5 全形式比較 |
比較レビュー6 収納性・付属品 |
比較レビュー7 総評 |
トミックス 500系7000番台(V編成)「こだま」レビュー |
写真は各形式ごとに海側(左・博多寄り)・山側(左・東京寄り)・屋根(左・博多寄り)の順で掲載。トミックスの形式番号はインレタで選択できるので末尾番号を「x」とした。
トミックスは動力車となっている。
屋根上東京寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(トミックスの写真は付属パーツ取付状態)。
屋根上博多寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(未取付)。
カトーは動力車となっている。
屋根上東京寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(未取付)。
トミックスは動力車となっている。
屋根上博多寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(未取付)。
5号車と同じ車両だが、こちらはトミックスも動力は搭載していない。
屋根上東京寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(未取付)。
屋根上博多寄りの高圧線ジョイントは大型タイプになる(未取付)。
車体の寸法について比較する。なお、数値については以下注意点を挙げておく。
寸法(mm) | カトー | トミックス | 実車 | 実車/160 |
先頭車全長 | 166.0 | 167.0 | 26750 | 167.187 |
中間車全長 | 152.0 | 153.0 | 24500 | 153.125 |
全幅 | 21.2 | 21.2 | 3380 | 21.125 |
全高(中間車) | 23.5 | 23.0 | 3690 | 23.062 |
最低地上高 | 1.5 | 1.5 | - | - |
計測は1号車と2号車で行った。他の車両も同じ寸法のはずだが個体差による誤差があるかもしれない。また、最低地上高は実車とNゲージでは条件が異なり単純比較はできず、実車の数値もないので未掲載とした。
車体長は先頭車・中間車とも実物換算とするとトミックスのほうがスケールが近い。カトーは伝統的に(0系や200系の頃から)1mm車体長が短いという特徴があり、500系もそれを踏襲している。
全幅は両者とも実車に対してやや広め、全高はカトーのほうが実物換算でスケールが近いが最低地上高はトミックスと同じなので、カトーがやや上下に縮まっているか、トミックスが伸びている。ただ、全幅と高さの差を目視で確認するのはまずできないと思うので、差はないと考えていいだろう。なお、全形式比較写真ではカトーのほうが最低地上高が低く見えるが、これはカトーの床下底面の幅が若干広いのでそう見えるだけである。
編成全体長は実車は16両編成で404.0m(メートル)で、1/160では約2525mm。カトー連結間隔を4.0mm、トミックスの連結間隔を5.4mmとすると、カトーは2520mm、トミックスは2557mmとなる。こちらはカトーのほうが実車のスケールに近く、トミックスは実車なら5mくらい長いことなる。
新幹線初期の0系や100系の車体構造は在来線と大差なく、冷房などの空調装置も屋根上に搭載していた。しかし、300系以降高速化が進むと、重心を下げるために空調装置を床下に配置するようになり、0系・100系時代と比べるとずいぶん背が低くなっている。
ところが、500系の全高3690mmという数値は300系・700系の3650mm、N700系の3600mmと比べると少し高くなっていて、新幹線高速化の権化のような500系にしては意外な数値になっている。
初めて床下に空調装置を搭載した300系だが、床下から天井までダクトを引いていたのでその間に冷気が暖まってしまい、冷房の効きが悪いという欠点があった。そこで500系では室外機を床下、室内機を天井に分散配置して300系の問題を解決した。それほど屋根が高くなったわけでもないし、車体が円筒形なので全体の断面積(前面投影面積という)がもともと小さいこともあって、問題ないとされたのだろう。
700系以降は再び空調装置はすべて床下に配置されることになったが、冷気の吹き出し口を荷棚の下あたりに配置し、ダクトの長さを抑えたことで問題を解決している。
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