E6系
比較レビュー2 塗装印刷・灯火類・床下・連結部

●塗装・印刷

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光線状態にもよるし、模型ならではの調整だと思うが赤は実車よりもかなり明るい印象で、「茜色」というよりは「フェラーリレッド」。そりゃ実車のデザイナーはそうなんだけど(w。

トミックスは輪をかけて鮮やかであり、もはやフィオラノ(フェラーリのテストコース)走らせても違和感ないレベル・・・これはこれでカッケェですけど。光沢感は最近の新幹線模型の例にもれず強めで、両者同じくらい。


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トミックスは赤の鮮やかさに加え飛雲ホワイトも若干明るく、全体的にカトーよりも一段明るい感じだ。銀色の粒状感はトミックスの方が少ないが、反射率というか輝きはカトーの方が強い。


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号車により多少ばらつきはあるが、窓下の銀色はトミックスは若干太く、窓との距離も近い。


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銀帯と窓の距離感はカトーのほうが実車に近いかもしれない。


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カトーは同社のE5系と並べてみた(カプラーが同じなので連結できてしまう)。車体の大部分を覆う「飛雲ホワイト」は、E6系の方が若干明るいようだ。実車でもE5系と同じかどうか不明だけど。また、ホワイトといっても実際のところ「明るいグレー」である。


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両者の側面の銀色を、それぞれレフ板なし(上段)・あり(下段)で撮り比べてみた。

前述の通り、カトーは反射率が高いのでかなり変わりやすく、同じ位置でもレフ板の状態で帯がほとんど見えなくなることもあれば、ハッキリ目立つこともある。油断するとすぐに帯が消えてしまうので、アーカイブの形式写真撮影は結構苦労したほどだ。

一方のトミックスはそこまで反射が強くなく、レフ板ありでも十分帯を認識することができる。対実車という観点でリアリティを図るのが難しいポイントなので、好みでいいかも。


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トミックスは屋根の光沢がものすごく、ケースから取り出してびっくりしたほど。正直、先頭部よりも光沢が強いかもしれない。同社の「さよなら300系」並みで、金属モデルにでも触っているような錯覚に陥る。

前ページの黄色いラインの説明にある実車の画像を見ても、出場直後は屋根にかなりの光沢があるので、あながち表現オーバーでもなさそう。ただ、好みは結構分かれるかもしれない。


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ノーズ部分の塗り分けもポイントで、カトーは赤と飛雲ホワイトの塗り分けラインがエッジと同じ、もしくはやや下にあるのに対し、トミックスは終始上側にある。実車を見ての通りこれはトミックスが正解。実車もそうだと思うが、エッジの上に白が残ることでハイライト効果があり、トミックスがシャープに見えるのはこれも一役買っていると思う。

カトーこのへんの再現度がいまひとつで残念。E5系では表現できていたのだが・・・


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ただし、トミックスはヘッドライト周囲の銀の塗り分けに安定感がなく、両先頭車、さらには海側・山側というレベルの個体差で若干塗装のはみ出しやライン乱れも見られた。遠目にはそれほど気にならないし、カトーもはみ出し・乱れ皆無ではないので、E6系は大手メーカーでも手ごわい相手なんだと思うが、安定感という意味ではカトーの方が一枚上手かも。


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先頭形状の項で、カトーは屋根が別パーツなので銀色に少し段差があると書いたが、トミックスは特にそうした理由もないのに、銀と赤の塗り分けラインに辻褄合わせのような乱れがある。


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このラインの乱れは両先頭車でも差があり(17号車の左側はそれほど乱れていない。ただ、ちょっと細すぎ)、個体差が激しいようだ。銀色塗装に関しては、今回のトミックスは安定感に少々欠けるかもしれない。


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ひょっとしたら実車もそうなっているのでは・・・と思ったが(架線で見づらいが)直線的。そもそもE6系は難しい形状であるけど、両社の塗装技法にも差があるのかもしれない。


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続いて印刷表記類をチェックしてみる。先頭部は客用扉がないのでシンプルであり、JRマーク付きの形式番号くらいしか目立つものがない。カトーは乗務員扉下の両側にエンド表記やATS表記が印刷されていて細かいが、トミックスはどちらも印刷されておらず、インレタにも収録がないのが残念。ただ、ATS表記はE3系インレタあたりから流用すれば再現できなくはない。

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その一方で、トミックスは窓下にある乗務員扉マークや窓の編成番号がインレタで表現できるので、施せば五分五分と言えるかもしれない。

また、客室窓と比べるとわかるが、形式番号のスケール感はトミックスの方が実車に近い。ただ、実車は車体絞りの途中あたりに番号があるのに対し、カトーは絞りが終わるラインの中間あたり、トミックスはラインの少々上と、やや低い位置にあるようだ。

ついでに塗装の項で言うべきだったかもしれないが、銀色帯先端はトミックスが鋭い。ただ、やはり位置は高い気がする・・・


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トミックス通常版に付属のインレタ。基本セットの11・12・17号車はZ4編成の車番が印刷済みだが、増結セットの車番と窓ガラスの編成番号などは付属のインレタで表現するという同社おなじみのものだ。収録編成はZ2・4・5編成で、基本セット分はマスク付きで上書きできる。限定品は車番が印刷済みなので、下の「グレードアップ用」のみ収録される。


今回は客用扉窓に貼る注意喚起表示(危険ですからステップに以下略)が含まれているのはポイント高い。E3系とかにも使えそうだが量が・・・なお、Z2編成が含まれてるということは窓の編成番号はカトーに流用できるし、乗務員扉マークも使える。両方持っているならトミックスをわざわざZ2編成にする必要はないから、是非活用したい。

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一方で、側面下部にある編成番号(黄○)は収録されなかった。これまでは同社のどの製品も収録していたのに・・・確かに細かい場所だしそれほど目立たないが、施工するかどうかはユーザが決めればいいのではと思うので、収録してほしかったのが正直なところ。カトーにも流用できたかと思うとちょっと残念。


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11号車後位を比較。グリーンマークはカトーは周囲の白枠まで表現。文字もくっきりしている。号車番号・禁煙マークのスケール感はトミックスの方が近いが、フォントはカトーの方が雰囲気が出ている気がする。


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同社製品ではすっかりおなじみだが、カトーは行先表示が印刷済みとなる。E5系などと同様周囲から少々へこませて表現しており、前述したが車体断面に合わせたカーブも再現されている。  

「スーパーこまち」の地の色がピンクではなく赤だったり、さすがにフォントも太い気がするが、普通に見る分は特に問題なし。周辺に黒い細い線が少々はみ出している感じがするが、これも肉眼では気づかないレベルである。

トミックスはガラス表現だが、伝統的に行先ステッカー等は付属しないないので、自作か社外品(あるの?)で。


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実車では評判が良い(?)側面のロゴマークはトミックスは遠目に見てもシャープだが、赤は色が違う気がする。カトーは若干シャープさに欠けるものの、実車の微妙なグラデーションまで表現しようとしているし(ドットも細かい)。色もこちらの方が近い感じだ。

あと、上下の銀色の帯の位置関係からわかるがトミックスはロゴが少々大きいように思う。トミックスの写真に上下の銀色が多めに入っているのは、カトーと同じトリミング範囲では収まらなかったからである。


今回、印刷についてはカトーは結構頑張っている気がした。車体の表記類はスケールが少々大きい気がするが(デフォルメの可能性もあるが)、これまでのようにカスレなどはほとんどなく、個人的にはかなりトミックスに追いついてきたと思う。

●灯火類・室内

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カトーのヘッドライトはプリズム全体が光る仕様で、前述の通り内部のモールドは工夫されているので単調に光ることは避けられているが、いかにも模型的な感じ。消灯時のみならず、点灯時もバッチリ4灯を再現したトミックスと比べるとさすがに分が悪いように思う。


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正面から見ても、トミックスは4灯がビシッと点灯。ただ、下段はライト全体の形状が厳しいのか、やや隠れてしまっている。


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それでも、Nゲージサイズで実車と同様の4灯を再現したのは見事といえるだろう。

実車はHIDにしては黄色がかっているが、模型は青白い感じで少々異なる。こだわるならプリズムを着色するのもアリだと思う。


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カトーの光量は「十分」と断言するにはちょい不足に思えた。正直なところ、明るい環境では少々苦しいかもしれない。どちらかというと、上方から見るより正面から見た方が明るい。一方、トミックスの光量は十分で(角度によっては眩しいくらい)、明るくても、離れた所からでも4灯を視認できるだろう。


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カトーは両先頭車でヘッドライトの色味が微妙に異なっている。写真だと微妙すぎて分かりにくいが、並べて点灯させると肉眼なら結構わかるレベルだ。左(E621形)は青白く、右(E611形)はわずかに黄色もしくは緑がかった感じである。

元が読者様からの情報なので、筆者所有品の個体差とかではなさそう。白色LEDはロットにより色の誤差があると聞いたこともあるが、その線もなさそうだ。


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ここも分かりづらいが、光源(LED)の時点で色が微妙に異なっているようだ。ついでにいうと明るさも結構差がある。シートパーツの色を反映しているかとも思ったが、シートが青いE611形の方が黄色がかっているので・・・同じく両先頭車で色が違っていたトミックス200系ほどではないが、色違い流行ってるのか?

コクピットパーツを外すとLEDが見えるが、死ぬほど眩しいので直視しないように


ef58176様より、両先頭車のライト色の差について情報をいただき追記しました。情報提供、誠にありがとうございます。
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テールライトはどちらも前面窓内部で光るが、カトーは正面からはほとんど視認できない。「上方から見えりゃそれでいい」というのは、同社らしいといえばらしいが・・・

トミックスは光る位置に不満(後述)はあるものの、正面からでも上方からでも、きちんと視認することができる。


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実車のテールライトは前面窓のブラックアウトされた部分にあり500系のそれとは異なる。


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前述の通り、トミックスはブラックアウト処理をしっかり再現しているのだが、テールライトの位置はそれよりも後方で、500系のよう運転室内で光るイメージになっており、せっかくのブラックアウトの「抜き」が活かされていないのが残念。正面からに限れば、一応抜いて点灯してくれるんだけど。


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実車はブラックアウト処理の上は蓋(?)がされていてテールライトは見えない。


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先頭車を分解してコクピット周辺を見る。カトーはなんかゆるキャラみたいに見えるが(w、「目」の部分がテールライトで、ヘッドライト用の導光プリズムはやや斜め後方にあり、ボディに取り付けられたレンズ兼プリズムに光を渡している。

トミックスはヘッドライトの内部構造がコクピットパーツに表現されていることがわかる。テールライトが光る位置も見えるが、これがもっと前に出ていれば良かったのだろう。でも、模型のガラスはかなり厚みがあるから、もしかしたらこれが限界なのかも・・・


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ついでだから運転台も見てしまおう。カトーはコンソールの形状がハッキリしていて運転席のみ表現。トミックスはモニターが3つモールドされていて、彫は浅いが運転席+助手席を表現。

どちらも外からではほとんど見えないが、なかなか凝っているといえる。


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ただ、実車のコンソールは滑らかになっているので、カトーのは違うような・・・と思ったらE5系の形状だった。共用パーツじゃないのに、ちゃんと取材しているのかいないのか・・・


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カトーは隣の車両を見るとわかるように、光が拡散するような感じ。対してトミックスはスポット的で「照らす」感じ。正面からよりも斜め上方から見た方が明るい。というか眩しい。

カトーはヘッドライト点灯時にテールライトのプリズムにやや光が漏れているが、普通の明るさなら気付かないレベル。トミックスは光漏れは全くといっていいほどない。ただ、テールライトが4つに光ってしまうのは本当に惜しい。

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二段重ねになってしまったが、トミックスはこれまでカプラーの操作とライトのON-OFFが同時にできたのだけど、今回はライトスイッチが分離された。E6系の形状的に難しかったのだと思うが、同社の格納式カプラーの美点だったので少々残念。また、スイッチは奥まった位置にあり指先での操作が難しくなってしまった(カトーより窪みの幅が広いので、小指でならなんとか・・・)。

それよりもトミックスに対する不満は、これだけスイッチが操作しづらいにも関わらず何の工具も付属しないこと。マニュアル見たら「つまようじなどで操作してください」って、どんだけユーザにぶん投げてんだっての。


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室内表現で最も目立つ違いはグリーン車(左)の色の違いで、カトーは青、トミックスはダークグレー。実車で青いのは枕カバーだけなのでカトーは大きく違う気がするが、室内灯を装備した時の見た目の演出を重視したか。一方の普通車はトミックスは黄色が鮮やか過ぎで、カトーの方が節度感がある。

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普通車の図。カトーはシートの幅が狭く、外から見て視認しやすいのはトミックスである。

なお、座席の向きはカトーは秋田寄り、トミックスは東京寄りと逆になっているのが面白い。


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こちらはグリーン車で、背もたれの分割がはっきりしている分、普通車よりもシート幅が狭く見える。1人がけシートもきちんと再現していて、両側にあるのは量産編成の特徴。試作車S12編成は片側にしかない(量産化改造で両側になると考えられる)。

座席の向きはどちらも東京寄りなので、カトーは普通車と逆転していることになる。


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動力車となる12号車(どちらも同じ)は、カトーは窓がない部分にトラクション稼ぎのためウエイトを載せているのが特徴。トミックスはその部分にトイレ・洗面所などをある程度表現していて、見えない個所なのに芸が細かい。


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カトーはウエイト押さえの関係で、12号車の客用扉窓と多目的室窓から黄色い室内パーツが見えてしまう。トミックスは内部の仕切りを再現していることもあり、客用扉窓も多目的室も自然な見た目を維持している。

E6系のヘッドライトは凝っているので、Nゲージではいろいろ難しいだろうとは思っていたが、後発で有利だったこともあるが、今回のトミックスは相当やっていると思う。正直、灯火類に関しては全体的にトミックスの方が優勢といえそうだ。

それにしても、今後は両先頭車を並べてのヘッドライトチェックをしなければならないかも。同じ製品なら同じLEDだと思うので差があるなんてこれまで想定していなかったが、トミックスの200系といい今回のカトーといい・・・レビューはこちらが勝手にやっていることなので言っても仕方がないが、仕事増やすなと(w。

●床下

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15号車海側の床下を比較。カトーはボディと床下が一体型、トミックスは別体となっている。モールドは例によってカトーの方が濃くてハッキリしているが、小さいハッチはトミックスの方がそれっぽいし、吸音パネル(横方向のリブ状のモールド)もカトーはやや表現オーバーな感じがする。

上の写真は同じ号車ながら、ダクト右側の小ハッチの位置が異なっているが、これはカトーが正解。トミックスは13・14号車の床下を15号車に流用しているから、大きな差ではないが15号車のみ実車と異なっている。ただ、同社の床下流用は十八番とはいえ間違いは比較的少なめだし、その一方でボティと床下の間の一段窪んだ部分に、パネルの継ぎ目やボルトを表現しているから、個人的には印象はそれほど悪くない。

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実車のダクト、ハッチ、吸音パネルの図。どちらのモールドが実車に近いか、自分の好みかの参考にしてほしい。


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東北新幹線系統の模型はなぜかボディ・床下一体型が多くてカトーもそうなのだが、トミックスは別体であることがわかる。

当初はトミックスは400系の床下を流用しボディ一体型になると思っていたが、さすがにナメすぎだったようだ。ただ、床下が別体ゆえに流用を許していることもあり、ボディ一体型だったらきちんと作り分けていたんだろうなと思うと、複雑な気持ちである。


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台車カバーも概ね忠実だが、カトーはボディとカバーの隙間になにもモールドがないのに対し、トミックスはパネルの継ぎ目、ボルトを表現。また、カバー上にある横線のモールド、ボディ下端の細かい2つのハッチ(?)表現しているのもトミックスであり、結構こだわっている印象だ。

E6系はカバー下部の一部から台車のヨーダンパが「チラ見え」しているが、模型ではどちらもきちんと再現している。


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上方から見ると、台車カバーは出っ張り具合が結構異なっていて、トミックスは見た瞬間に出っ張っているなと思った。実車と比べるとカトーはやや控えめな感じだけど、やはりトミックスはちょい出すぎな感じがする。


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どちらの台車も特徴的な2段ヨーダンパを表現しているが、カトーはモールドが浅めとはいえ一通り再現しているのに対し、トミックスは見えない部分は完全に捨てた設計。見た瞬間にDIO様のセリフが出てしまった(w。また、チラ見えしている部分でもカトーより大雑把な気がする。脱線防止用の突起を表現しているのはポイント高いのだが(E5系とE6系は当初から装備)。

カバー内のスペースはほとんど同じなので、やはりカトーは台車の動く範囲が小さいが、それでもR=280mmは余裕で曲がれる(車体傾斜も備えている)。トミックスはもっと急なカーブも曲がれるようにしたのだろうか。確かにカバーで見えない以上は問題ないのだけど、きちんと作ったカトーは評価したいと思う。


●連結部

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カトーはもはや定番のKATOダイアフラムカプラーを採用。もともと車体が小さいE3系のために開発されたカプラー(だと思う)だが、E5系、ドクターイエローと来て、ミニ新幹線であるE6系に帰ってきた。もちろんE3系とは異なりバネで中央に復元する改良型で、使い勝手も従来のものと全く同じ。

一方、トミックスは従来の同社製品のように可動幌を装備しつつ、「フック・U字型」という新型の通電カプラーが採用されている。

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カトーは全周幌のアルミ枠部分は表現しているものの、E5系もそうだったように中央部のゴム部分が省略されているので、妻面やカプラーが見えてしまう。実際はそんなに気なるものでもないけれど、やはり連続感に欠けるのは否めない。一方、可動幌を採用するトミックスは連続感があることは確かだが、何のテクスチャーもない可動幌はあっさりしすぎで、カトーよりも見栄えが良いかと問われると微妙なところだ。プレーンな可動幌は、Z7編成以降にするとかユーザが手を加えるにはいいかもしれないが。

外幌が分割しているカトーへのあてつけだと思うが、トミックスは発売前に雑誌や新製品インフォメーションで「可動幌装備で実車同様、隙間のない姿を再現」とまでアピールしていたが(某通販サイトに資料あり)、そこまで言うなら外幌の半分を黒で塗装し、アルミ枠とゴム部分の差を表現するのかと思ったが、今回程度の見た目では正直、あれだけ大見栄切っておいて、どこが実車同様だ、という感想しか出ない。

連結間隔はカトーの4.2mm程度に対しトミックスは4.6〜5.0mmといったところだが、非伸縮カプラーにしては悪くない数値といえる。

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実車(模型のプロトタイプとなっている初期車)ではアルミ製の外幌の間に黒いゴム製の幕が張ってある。カトーはそのゴム部分を省略しているわけだけど、黒いので省略されてもそれほど違和感がないことも確かだ。逆に、トミックスは隙間なくビッシリなので、連続感があってもそれだけという感じ。トミックスの可動幌をいじるなら、中央の黒い部分の表現がポイントか。

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カトーは全周幌上部も、なんとか実車に近づけようとしていることがわかる。トミックスは何もないが、ここも手を加えるべきポイントかもしれない。


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トミックスの新カプラーは、連結時はレール上で互いの車両を押し当てる点は従来のフックリング式と変わらないが、切り離しは「フック側車両を持ち上げる」から「レール上でそのまま引っ張り離す」に変わっている。

連結した状態を見ると、結果的にはフックリング式と大差ないが、U字型のクリップは中途半端に連結できてしまうことがある(その場合、連結間隔がやや広くなる)。連結させるときに軽く押し込んだ方が良いようだ。

だが、残念ながら個人的には期待外れなカプラーだった。


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従来のフックリング式はカプラーを真っ直ぐにしないと、押し当てた途端にグニャと曲がり連結できないことが度々発生、イライラした経験が誰しもあると思うが、この新型カプラーでも全く改善されていない。マニュアルでも真っ直ぐするよう記載があるくらいなので、使い勝手の向上を想定していないことは明らかだ。

それでもフックリング式なら強引にフックを掛けて連結させることができるが、このカプラーのフック側は左写真のようになっているので押し当てて連結させるしかなく、何度も連結をやり直しさせられることが多々ある。ハッキリ言って、なにが良くなったのかサッパリわからない。


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東京寄り先頭車(E611形)には、カトーは格納式のKATOカプラー、トミックスはTNカプラーを装備しているので、同メーカー同士であれば実車同様E5系との併結運転を楽しめる。

写真のカトーはE5系で採用されたシンプルな構造のものと同じで、連結器カバーが取れるのも、操作方法も全く同じ。


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トミックスも基本的には従来の格納式TNカプラーと同じ。こちらはカトーと異なりカバーがポロッと外れることはなく、レバーを完全に前方にスライドさせる必要がある。レバーはカトーよりも大きめなので操作がしやすいが、カプラーを出した状態(完全にスライド)ではスノープラウとの隙間がほとんどなく、従来よりも指先では戻しづらいかも。

格納する時は、カバーを取り付けた後でレバーを引く。


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連結器を出した状態。トミックスは開口部のプラ断面が厚い点などは従来製品と変わらないが、垂れ下がってしまうカトーと比べるとシャキッとしており、出したまま走行というのはあまりないと思うが精密感がある。

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現時点ではカトーしか製品がないが、E5系を連結して改めて見てみると・・・実測すると12mm、前後方向の遊びで0.5mmくらい変化するが、Nゲージだとしても相当広い部類であり、さすがに広すぎと言わざるを得ない。

双方の車両を上方に折るようにして切り離すが、間隔が長すぎてやりづらい。片側の連結器を爪で押さえるなどして切り離すのがよさげだった。実車は・・・見なかったことにしてください(w。


E6系レビュー57

うーん、さすがにこれだけ広いとどんな角度、どんな画角にしても締まらないな。 それにしても、カトーのE6系公式ムービーはこの間隔を隠して(縮めて)いるのがズルイ。貴様ッ!そんなに狭くなかろうッ!

先頭部の広すぎる連結間隔の考察を、「連結部分研究 5.分割併合用カプラーについて」のコラムに書いた。連結間隔を短縮する工作も書いてあるので、興味があればどうぞ。


E6系レビュー59

E6系の先頭部はオーバーハング(台車中心からの距離)が長いので仕方がないが、トミックスもカトーほどではないがカプラーが長い。写真のカトーは4.5mmくらいの間隔になるよう改造した状態のものだが、E5系が未発売なのでなんともいえないが、トミックスも連結間隔はそれなりに広くなってしまいそうだ。なんとか短縮方法を思い付けばいいけど・・・



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