200系の模型はこれまでエンドウ・カトー・トミックス・マイクロエースから発売されている。

●製品ラインナップ

エンドウ
東北新幹線
発売日:1982年
発売区分:新製品
プロトタイプ:E編成
現在はNゲージから撤退したエンドウの製品で、同社お得意の金属製ボディが特徴。時期的に当然初期のE編成がプロトタイプで、他社製と比べるとマイナーな印象だが225-400も用意され、当時としては珍しくフル編成にも対応していた。
カトー
200系 東北・上越新幹線
発売日:1982年
発売区分:新製品
プロトタイプ:E編成
同社初の新幹線模型。初期のE編成がプロトタイプで、連結方式は手堅くアーノルドカプラーを採用。軟質プラ製のパンタグラフ等が今となっては古さを感じるが、225-400を含め全形式模型化しており、実車通りの編成を組むことができる。
カトー
200系新幹線 222-35 鉄道博物館 展示車両
発売日:2010年4月8日
発売区分:新製品
プロトタイプ:222-35
従来製品をベースに印刷表記類を施し、鉄道博物館に展示されている222-35を模した製品。先頭車のみの設定で編成走行を想定しておらず、先頭部連結器がないなど実車と異なる点多数。あくまでも博物館の土産であり、雰囲気を楽しむ製品。
カトー
200系 東北・上越新幹線
発売日:2012年9月25日
発売区分:リニューアル
プロトタイプ:E7編成
同社の200系が30年ぶりにリニューアル。従来製品をベースにしながらも、印刷表記類の充実、可動式パンタの採用などで近代化。東北・上越新幹線開業当時のE編成がプロトタイプになっており、E7編成の車番が印刷されている。
トミックス
国鉄 200系東北・上越新幹線
発売日:1982年
発売区分:新製品
プロトタイプ:E編成
同社初の新幹線模型であり、フックリング&可動幌を初めて採用した製品。同時期の他社製品同様E編成がプロトタイプとなっているが、225-400(5号車)がないなどおおらかな面もあった。後の品番・価格変更で「国鉄」の文字が消えた。
トミックス
JR 200-2000系東北新幹線
発売日:1990年6月
発売区分:新製品
プロトタイプ:H編成
従来製品をベースに、100系顔の先頭車2000番台もラインナップ。車番からH3編成の暫定13両編成時代がプロトタイプと思われる。2階建て車は249形が用意されるのみなので、16両編成を組むにはその点を割り切る必要がある。
トミックス
JR 200系東北新幹線
発売日:1993年
発売区分:リニューアル
プロトタイプ:K編成
従来製品をベースに、先頭車222形に格納式TNカプラーを装備し400系と併結できるようにした製品。8両編成時代のK編成がプロトタイプと考えられる。1994年に旧製品フォロー用の単品(222・226形)が限定品で発売された。
トミックス
JR 200系(東北新幹線大宮開業30周年記念号)
発売日:2013年2月28日
発売区分:特別限定品
プロトタイプ:K47編成
2012年6月23日に運転された「東北新幹線大宮開業30周年記念号」を再現した限定品。30周年の特別装飾が施されている。旧製品をベースにしながらも、細かい部分を含めてかなり改良されている。
トミックス
JR 200系東北・上越新幹線(リニューアル車)
発売日:2013年3月28日
発売区分:新製品
プロトタイプ:K編成(リニューアル車)
リニューアル仕様のK編成のうち、先頭車が1500番台、3号車が225-1400、7号車が225-490のK44編成以降がプロトタイプとなる。先頭車には連結器が装備され、400系・E3系との併結が可能。
トミックス
JR 200系(上越新幹線開業30周年記念号)
発売日:2013年4月21日
発売区分:特別限定品
プロトタイプ:K47編成
同社の常設ショールーム「トミックスワールド」開店記念品で店頭限定販売。プロトタイプはK47編成となるが、こちらは「上越新幹線開業30周年号」仕様。増結セットは用意されず6両編成で完結する。
トミックス
JR 200系東北・上越新幹線(F編成)
発売日:2015年3月28日
発売区分:新製品
プロトタイプ:F編成
200系F編成をパンタ撤去や運転室側窓が固定化された姿で模型化。同社より以前発売されたリニューアル車製品をベースに、先頭車とビュフェ車を新規制作。ヘッドライト周囲のリムは印刷表現となった。
トミックス
JR 200系東北新幹線(H編成)
発売日:2016年6月30日
発売区分:リニューアル
プロトタイプ:H編成
従来の200系製品に準じているが、旧製品にはなかった248形などが新規制作され、ようやく16両編成を忠実に再現できるようになった。しかし、先頭車2000番台は旧製品の流用でありヘッドライトなどの不備は改善されていない。
220
トミックス
JR 200系東北・上越新幹線(K47編成・リバイバルカラー)
発売日:2017年2月28日
発売区分:新製品
プロトタイプ:K47編成
以前限定品で発売されていた200系K47編成の記念ラッピングがない状態を再現した製品。したがって、模型の基本仕様はM車が2両であることも含めて発売済みの限定品に準じている。
トミックス
JR 200系東北・上越新幹線(さよなら200系号)
発売日:2017年3月11日
発売区分:特別限定品
プロトタイプ:K47編成
同社の常設ショールーム「トミックスワールド」で店頭限定販売。同社製品で多数あるK47編成製品のうち、一般公募のマークを付けた最終運転「さよなら200系号」仕様。増結セットは用意されず6両編成で完結する。
マイクロエース
200系1500番台新幹線
発売日:2003年5月
発売区分:新製品
プロトタイプ:F19編成
同社初の200系製品のひとつで、スタンダードな19編成がプロトタイプ。他社よりも新しい製品らしく、高圧線引き通しやパンタ削減、パンタカバー付きなど晩年期を再現している。なぜか1500番台を標榜しながら222形が0(1000)番台になっている。
マイクロエース
200系1500番台新幹線 リニューアル編成
発売日:2003年5月
発売区分:新製品
プロトタイプ:K47編成
同社初の200系製品のひとつで、リニューアルされたK編成としても初の製品。プロトタイプは後年旧塗装に戻る前のK47編成となる。同時期発売のF編成と同じく、こちらも1500番台を標榜しながら222形が0(1000)番台という特徴(?)がある。
マイクロエース
200系1000番台新幹線 リニューアル編成
発売日:2006年7月14日
発売区分:新製品
プロトタイプ:K41編成
リニューアル編成の製品としては2作目で、プロトタイプをK41編成に変更。両先頭車とも1000番台で統一されたため、製品名ともども矛盾がなくなった。細かい部分を見ても、忠実度はかなり上がったといえる。
マイクロエース
200系200番台新幹線
発売日:2006年8月6日
発売区分:新製品
プロトタイプ:F8編成
100系顔だがトミックスの新製車2000番台に対し、こちらは中間車から改造された200番台が先頭車。プロトタイプはF8編成で、ピンストライプがない塗装が特徴。このタイプは3編成しかなかったレア編成であり、同社らしい製品といえる。
マイクロエース
200系1500番台新幹線 リニューアル「東北新幹線開業25周年号」
発売日:2008年4月15日
発売区分:新製品
プロトタイプ:K47編成
東北新幹線開業25周年となる2007年6月23日に運転された記念列車に充当されたK47編成がプロトタイプ。旧塗装に戻されノーズに装飾が施されている。K47編成は同社製品がすでに存在するが、当製品では両先頭車とも1500番台になっている。
マイクロエース
新幹線200系0番台「やまびこ」開業一番列車
発売日:2009年10月15日
発売区分:新製品
プロトタイプ:E21編成
かつて他社がこぞって製品化した、E編成のマイクロエース製品。東北新幹線開業時の一番列車「やまびこ11号」に充当されたE21編成がプロトタイプで、高圧引き通しやパンタ削減工事前の初期の姿が忠実に再現されている。
マイクロエース
新幹線200系-0番台・ピンストライプ
発売日:2013年11月19日
発売区分:新製品
プロトタイプ:F52編成
同社の200系に新たなラインナップ。今度はF52編成(後のH3編成)で、2000番台先頭車に置き換える前のわずかな期間に見られた通常の200系(0系顔)でピンストライプ塗装仕様という超マニアックな製品。

●概要

200系の模型は1980年代初頭のブルートレイン・L特急ブームのさなか、東北・上越新幹線の開業という話題を集めた中で発売された。それよりも前から0系の模型が存在していたが、新幹線人気が低かった時代においてその存在はマイナーであり、ニッチ狙いな性格も感じられるものだったから、カトー・トミックスといった、現在でも精力的に新幹線模型をリリースし続ける大手メーカーが本格的に新幹線模型に参入した形式という意味では、新幹線模型の夜明けは200系によってもたらされたといってよいだろう。大手メーカー製の0系の発売は200系の後。模型の世界においては、0系よりも200系の方が先輩格なのだ。

初期に200系を発売したのはカトー、トミックス、エンドウの3社。エンドウは現在はNゲージから撤退しているが、過去に0系を発売しているだけでなく、東北新幹線開業前に0系を緑色に塗り替えただけの「なんちゃって200系」を発売したこともある、新幹線に熱心な(?)メーカーでもあった。筆者の調査ではいずれも1982年内に発売されているとされ、実際に筆者が小学生だった1983年には間違いなくモノが存在していたし、トミックスの2002年カタログにもそのように記載されているから間違いないだろう。東北新幹線の開業が1982年6月だから、遅くとも実車のデビューから半年程度で発売されていたわけで、それだけ関心の高さが伺える。

開業当時の200系は12両編成のE編成しかなく、3社の製品のプロトタイプも当然E編成である。しかし、カトー・エンドウがオーソドックスなアーノルドカプラーだったのに対し、トミックスはフックリング&可動幌を初めて投入したり、エンドウは金属製ボディだったりと差異も見られた。その中で、カトー・エンドウはフル編成志向ではない時代にも関わらず編成中1両しかない225-400(5号車)を模型化していたのは特筆に値する。また、カトー・トミックスのモデリングは現在でも通用するレベルの高いものであり、カトーが30年後の2012年にリニューアルした製品も基本的には当時と同じものである。

しかし、カトーは次に0系を発売した後は新幹線にあまり力を入れておらず、200系に関しても長らく放置状態が続く。エンドウはこれを最後に新幹線を発売することはなくNゲージから撤退。そんな中、新幹線のラインナップを広げ続けていたトミックスは1990年に100系顔の先頭車を持つ200系2000番台、1993年に222形の先頭部に格納式TNカプラーを装備し、400系との併結を可能にした製品(K編成)を発売するなど200系のラインナップも拡大していた。

225-400など用意していない形式があったり、パンタも固定式で雰囲気重視というか妥協がいる製品群ではあったが、JR化後に改造などでバリエーションが増えていた200系を少しでもフォローしていこうという姿勢は評価されるべきだろう。また、格納式TNカプラーを使った併結ギミックは現在でも採用されているものであり、歴史的な意義も大きいと思う。

その後は新幹線全体でバリエーションが増えたこともあり、トミックスの200系も半ば放置状態になってしまう。カトーも相変わらずだったが、2003年にマイクロエースが200系を発売。先行2社の放置状態を突くようなJR化後の晩年型F19編成、リニューアル車K47編成というラインナップで、1500番台を標榜しながら先頭車が0(1000)番台というエラーはあったものの、全形式作りわけ、セット中心の製品構成など近代的なものとなった。この後もリニューアル車K41編成、100系顔のレア編成F8編成、開業25周年で旧塗装に戻ったK47編成、開業一番列車「やまびこ」E21編成とバリエーションを拡大。同社の新幹線模型の中心的形式となっている。

実車ではかつて中心的な存在だったF編成、H編成が廃車となり、その後はリニューアルされたK編成が長らく活躍していたが、2012年になるといよいよ200系という形式の引退が見えてきた。

実車の引退が近づくと模型に動きが出るのは200系も例外ではなく、カトーは従来製品をベースにしながらも印刷表記類の充実、パーツの変更などで30年ぶりにリニューアル。都合上やはり開業時のE編成がプロトタイプであるが、2012年はJR東日本の新幹線が軒並み開業○周年を迎えた「新幹線YEAR」だったので都合がよかった(?)ようだ。一方、トミックスは一部旧製品の流用はあるものの、リニューアル車をほぼ新規製作で発売。通常のリニューアル車のほか開業30周年記念列車仕様(K47編成)も限定品で用意。これらに対し、マイクロエースは「やまびこ」開業一番列車の再生産で対応した。

200系は2013年3月に定期営業運転を終了し、2013年4月にさよなら運転を行ったが、この時の列車を再現した製品は特に発売されなかった(トミックスが飛びつくと思ったが・・・)。実車が引退してしまうとなかなか目が向けられなくなってしまうが、それでも2015年3月にトミックスからもっともスタンダードな姿といえるF編成、2013年11月にはマイクロエースからピンストライプ塗装のF編成という超マニアックな製品も発売。そして、2016年にはトミックスからH編成が発売。同社にはH編成の製品はあったものの暫定13両時代のものであり、模型化されていない形式があるなど不満が残る製品であったが、ようやく16両フル編成を再現できる製品が発売された。ただし、先頭車2000番台は旧製品の流用で済まされてしまったので、ヘッドライトが100系試作車のツリ目であるなど、完全に旧製品の不満が解消できる製品とはならなかったのが残念である。200系はバリエーションがまだまだある形式なので、今後もラインナップの拡大が続くように願いたい。


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