●収納性

ちなみに、カトー「あさま」は基本セットの6両がブックケースとなるが、増結セットの2両は単品ケースとなる。全車両をブックケースに収めるなら社外品のウレタンに交換するなどの対応が必要だ。

こうしてみると、E2系はメーカーと製品仕様によって収納性は多種多様である。一番問題ないのがトミックス「あさま」で、もっとも難があるのが同社の「はやて」。勝手にランク付けするなら、トミックス「あさま」＞カトー「はやて」＞カトー「あさま」＞トミックス「はやて」という感じだろうか。

一般的にNゲージのブックケースは6〜8両の収納が基本なので、「はやて」のような10両編成は難しいのも確かだ。6両＋4両で分けた場合、4両はカトーのような小サイズのブックケースにするか(ケースの大きさが揃わない)、同じサイズのケースに収納するか(中身スカスカ・・・マイクロエースはやってるけど)。5両づつ分けても、やはりスカスカな感じは残る。

個人的には、スカスカ収納になってもブックケースに収まってくれた方がありがたいと思うので、その意味ではトミックス「はやて」は中途半端に感じる。筆者はブックケースに7両収めたが、1両分デッドスペースができてしまうのがもどかしい。かといって他に良い手立てもないので、諦めてしまっているけど(在来線車両なら10両を1つのケースに収められなくはないのだが・・・)。

●付属品

付属品については、以下のような構成となっている(スリーブや注意書き等は除く)。

まずカトー「はやて」から。

製品	付属品
基本セット(4両・ブックケース)	マニュアル・行先表示ステッカー・プラ製ドライバー
増結セット(6両・ブックケース)	マニュアル・行先表示ステッカー

実質的な付属品はステッカーくらいで、同社としては標準的な内容といえる。基本セットに付属するプラスチック製ドライバー(マイナス)は、オープンノーズカプラーを操作するためのものだ。

続いてトミックス「はやて」。

製品	付属品
基本セット(3両)	マニュアル・動力台車取り付け補助棒(※)
増結セットA(4両・ブックケース)	マニュアル・インレタ・パーツ(ケーブルヘッドガイシ)
増結セットB(3両)	パーツ(ケーブルヘッドガイシ)・交換用可動式パンタ(※)

トミックス「あさま」。

製品	付属品
8両セット	マニュアル・インレタ・パーツ(ケーブルヘッドガイシ)・動力台車取り付け補助棒(※)

複数のセットで構成される「はやて」とワンセットの「あさま」となるが、インレタとケーブルヘッドのガイシパーツが付属し、ユーザによる施工が必要な点は共通している。

(※)は2010年リニューアル以降のロットに適用されるもので、「屋根上・パンタ」でも書いたが、「はやて」の増結セットBには基本セットのパンタを可動式に交換するためのパーツが付属する。