●全形式の比較

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形式写真(山側)
サイドビュー(海側)
サイドビュー(山側)
屋根上
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形式写真(海側)
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屋根上
矢印
東京
新青森
新青森
東京
矢印
●1号車Kato:E523-2
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Tomix:E523-0
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●2号車Kato:E526-102
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Tomix:E526-100
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●3号車Kato:E525-2
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Tomix:E525-0
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●4号車Kato:E526-202
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Tomix:E526-200
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●5号車Kato:E525-402
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Tomix:E525-400
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●6号車Kato:E526-302
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Tomix:E526-300
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●7号車Kato:E525-102 [動力車]
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Tomix:E525-100 [動力車]
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●8号車Kato:E526-402
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Tomix:E526-400
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●9号車Kato:E515-2
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Tomix:E515-0
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●10号車Kato:E514-2
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Tomix:E514-0
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矢印
東京
新青森
新青森
東京
矢印

両者とも動力車は7号車となる。

●総評

カトーの発売から約2年後、ようやくトミックスから発売されたE5系。「模型の概要」ページでも書いたが、新幹線でトミックスが後追いになるのは珍しい。カトー発売当時は書くのは大変だと思いながらも、比較が楽しみだった。今回ようやくレビューと相成ったわけだけど、そろそろ総評としてまとめたい。

●今回も変わらなかった、あの法則

これまでも発売時期に差がある製品というのはあった。当サイトでレビューしたものだと923形ドクターイエローや300系が挙げられるが、一般的には後発の方が有利で、特に300系のように20年も空いた場合、後発が圧勝してしまいそうなイメージがある。しかし、案外先行製品が食い下がるもので、結果的には一長一短になり圧勝というのはNゲージの世界ではなりにくいようだ。ドクターイエローや300系についても、そんな感じの結論だったと思う。

先の例はいずれもトミックスが先行し他社が後発だったが、今回のE5系は2年程度とはいえトミックスが後追いという非常に珍しいパターンである。もしかしたらトミックスが圧勝したりして?という期待や興味もあったが、ここまでざっと比較してみたところ、やはり一長一短で圧倒的な差は出にくいという法則は変わらないようだ。

●それぞれの味

今回の製品のそれぞれ優れた点をおおまかに挙げると・・・

  • カトー:屋根上、塗装(色調)、灯火類
  • トミックス:造形、塗装(光沢)、床下

といったところだろうか。印刷やギミック、モールドは互角という印象だ。

カトーはスケールの正確さよりも模型としての見た目を重視、特に屋根上の細かいマーキングなどで見た目の楽しさを演出するとか、「Ready to Run」コンセプトにより行先表示などを印刷済みにしてユーザに施工の手間をかけさせないなど、概ね近年のカトー新幹線模型のフォーマットに沿っている。一方で、目新しいギミックはほとんど盛り込まれず、オープンノーズカプラーの不採用、全周幌の表現を思い切って省略するなど堅実な面も見られた。その点で若干寂しい感じがしなくもないが、使い勝手が犠牲になりがちな新しいギミックを避けることで、誰でも扱いやすい製品になったことも確かである。

ただし、発表から発売まで非常に短く、全体的にはその短さを感じさせない仕上がりになっていると思う一方、造形などで練り込み不足感があることも否めなかった。

トミックスはライバルを研究する時間があり、じっくり取りかかれたのだろうか。特に造形はカトーよりも実車に近くハイレベルなものになったと思う。また、E5系の床下パターンはもともと少ないとはいえ、今回は珍しく床下が相当がんばっているなとも思った。色調はともかく、塗装の光沢感は個人的に気に入ってしまった。

全体的に、同社らしく堅実でそつのない仕上がりである一方、メタリックグリーンの色調、作り分けがほとんどない屋根上、そして灯火類の仕様・・・「後追いなのに」と、少々首をかしげたくなるような欠点も見られた。また、ひょっとしたら筆者の所有品だけの問題かもしれないが、床下が全体的に反り気味だったり、一部号車ではボディ車端部が広がっていて床下にきちんとハマらない問題も見られ、久々に修理送りとなってしまった。結果的には無事直ってきたが、こういう組み付け精度の低さは同社らしくなく残念に思えた。

●購入ガイド

結局のところ毎度おなじみの一長一短であり、どちらが良いかは各自判断していただければと思うが、パンタ周辺の表現でプロトタイプが分かれているから、両方並べてみるのも面白いと思う。あとは相方がどちらの製品かも判断基準かな。入手性については比較的簡単な製品だと思う。特にカトーはこれまで何度も再生産している。

上方から見たときの鋭くスマートな先頭形状はカッコイイし、強い光沢とメタリックによる独特な塗装は「模型映え」という点でも申し分ない。興味があるなら買って後悔することは無いと思う。特にE6系と併結運転すればさらにカラフルで見栄えすること請け合いだ。相方はE3系でもいいし、模型なんだから400系だってよいのだ(ただしトミックス限定)。

実車は運転開始から思わぬ不運に見舞われてしまったが、今後当面は東北新幹線の顔になることには変わりはない。模型でも走らせたり眺めたりして、存分に楽しみたい。


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