当サイトの鉄道模型・レビュー基準や注意点

●扱うゲージは?

新幹線をはじめ、小田急・首都圏JRといった長編成の列車が走るジャンルを守備範囲とする筆者にとって、サイズや商品ラインナップ、価格を考えたらNゲージ以外の選択肢はないのが実情だ。したがって、このサイトはNゲージ専門であり、記事中の「模型」という表記は「Nゲージ」を示す。

●内容は細かくて辛口・・・かも?

筆者は実物・模型に関わらず鉄道業界の人間ではないし、どこかの団体に属しているわけでもない、ただの鉄オタの1人である。一般的なサイトや雑誌・書籍しか情報源がないし、このサイトで紹介している模型は基本的に自分で購入した私物(一部イベント等での試作品画像あり)。はっきりいって超ド素人である。でも、そんな素人がWebという(限度はあるが)自由に情報発信できる場でやるのだから、当たり障りのない内容で済ませる必要はないとも考えている。

レビューにおけるチェック点は細かいし、「重箱の隅を・・・」レベルといっても過言ではないかもしれない。また、理由や論拠をはっきりさせることが大前提だが、否定的な意見でもはっきり書くことにしている。しかし、決してメーカーに対する揚げ足取りやクレームが目的ではないし、複数メーカーで競作された製品は比較を多様したレビューを中心に行っているが、各製品の優劣を判定することや、貶めたり、筆者の考えを押し付けることも目的ではない。

ただ、曲がりなりにもこのサイトは「高い資料性」を目標に掲げているので、誰も気づかない・気にしないレベルのものでも、自分が知っている事、気付いた事は、どんな細かいことでも取り上げて紹介するべきだと思っている。そして、数ある情報のうち、どれを必要とし、不要とするかは読者の方が取捨選択して決めていただければいいと考えている。

●評価に好みや方向性はないの?

ディテールよりバランス重視。具体的に言うと、Nゲージでは床下や屋根などのパーツが流用・共用され、ディテールが実車と異なってしまうことがよくあるが、(程度によるが)そういった点をマイナス評価することは基本的にない。しかし、連結間隔や車高が揃ってなかったり、広すぎたり高すぎたり、パーツの組み合わせが悪かったりするのは気になる。

「ディテール」は実車と異なっていても、それが間違いだと気付くにはそれなりに知識がいる。逆にいえば、大部分の人は気付かない・気にしないことが多い(だからこそ、そうした個所はパーツが共用される)。しかし、連結間隔・車高・組み立て精度といった「バランス」は、実車の知識がなくても見るだけでわかってしまう。

バランスがきっちり取れているモデルはカッコよく見えるし、筆者はその点を重視する。ディテールも重要だとは思うが、バランスが取れていない模型の上では活きてこない。

ただ、きっちりバランスが取れていることが前提だが、ディテールを極力再現しようとする姿勢が製品から感じ取れた場合、高く評価することはある。逆に、メーカーにとってコストダウンが必要なことは理解するが、それが露骨にディテールに表れているような場合、低い評価をすることもある。

●実車のお話

当サイトはあくまでも「模型のサイト」のつもりだが、一応「最低限の」実車の解説記事も載せている。バリエーションや車両各部のディテール紹介が多めなのは、模型のレビューで活用するほか、将来的に工作記事もやりたいと思っていて、その時に資料に使えたらと思ったから。もちろん、読者の方が新幹線模型の工作にチャレンジするなどして、そのための資料に活用してもらえたら大変喜ばしいことである。

一方で、模型とはあまり関係のない部分(制御装置など)はほとんど記事にしていない。当サイトは後発なので、実車について書くとどうしてもどこかで見たような内容になってしまう。純粋に実車について知りたい場合は、実車系サイトやWikipedia等をお勧めする。

●どちらかといえば初心者向け

どちらかといえば、初心者向け(のつもり)なので、知識のある人にとっては「そんなの知ってるよ」的な記事が多くて物足りないかもしれないが、その点はご勘弁を。

●内容は鵜呑みにせぬよう

レビューは中立かつ客観的に行うように努めているつもりだが、それでも筆者の主観によるレビューである。内容に間違いや思い込みもあるかもしれない。インターネットの基本だと思うが、このサイトに書かれていることはあくまでも参考程度にして、くれぐれも鵜呑みにしないようお願いしたい。

何が正しいのか、どの情報が有用かを判断するのは、読者のあなたです

●レビューのガイドライン

競作している製品は比較を中心としたレビューを行い、同じメーカーのバリエーション製品は別途まとめてレビューするスタイルを基本とする。発売されたばかりの製品は、暫定的な簡易レビューにしておくこともある。

以下はレビューを行う観点・ポイントをまとめたものである。

概要 商品構成・価格・発売日など。
先頭形状 新幹線の「顔」ともいえる先頭部分の形状について紹介。
各種モールド類 各種モールド(彫刻)の状態をチェック。ドアや車体ハッチなどの表現とか。
側面窓ガラス 側面窓ガラスのはめ込み具合など。
屋根上表現 屋根上の滑り止め表現、高圧線の表現などを紹介。
パンタグラフおよび周辺 パンタグラフそのものと、周辺部(カバーなど)を紹介。
塗装 色合いや光沢の具合や色のノリなどをチェック。プラスチックの地色で表現している場合も「塗装」として扱う。
印刷表記類 形式番号や号車番号などの表記類について。塗装も印刷で表現されることが多いがここでは扱わない。
灯火類 ヘッドライト・テールライトの点灯状態や光量など。
車内表現 シートの形状や色の再現具合をチェック。
台車 台車の形状や再現度について。
連結部分 連結の方式は特設ページで解説しているので、主に外見をチェック。
ギミック 表面的に動作する個所などがあれば紹介。
走行性能 走行条件により客観的な評価は難しいが、一応チェック。
全形式の比較 全形式の側面・屋根上写真を全て紹介。
サイズスペック 各種寸法について。
収納性 収納状態をチェック。
付属品 付属品についてチェック。
総評 全体を通してのまとめ。購入ガイドも。

●その他の注意事項

  • レビューは原則として、付属品などを取り付けていない状態で行っている。
  • 鉄道模型には絶版品だったり中古価格でプレミアがついたりする入手困難品があり、筆者も所有できていない製品もたくさんある。成り行き上それらを話題にすることもあると思うが、写真がなく文章だけの場合がある。
  • 同一ロットの模型でも個体差があることがある。当サイトで紹介した内容が当てはまらない場合もありうるので、ご了承いただきたい。
  • 製品によっては中古で購入したものもあり、状態が良くない(見た目が悪い)場合あるのでご了承のほど。
  • 記事中、模型を分解した状態で紹介することがあるが、工作や分解組立が苦手だったり、自己責任でできない方は絶対に真似をしないでいただきたい。
  • 当サイトは筆者個人が模型メーカーや鉄道事業者には関係なく運営しているサイトである。くれぐれもメーカーや鉄道事業者にお門違いな問い合わせなどしないようお願いしたい。
  • 当サイトを参考にされた結果(製品選びなど)については一切の責任を負わない。